為替びより

アメリカのデフォルトによる為替の影響を勝手に妄想……

2011年の為替相場を振り返ってみると、アメリカのデフォルト危機なんてものもありましたね。7月に米債務上限引き上げに関する協議が難航したことで、米国債がデフォルト(債務不履行)するのでは?という懸念が強まりました。

結果的にはギリギリで債務上限引き上げ法案が成立、デフォルトはまぬがれたわけなんですけども、実際アメリカがデフォルトしたらどうなったんでしょうかね?ということを勝手に妄想してみました。

普通に考えるとドル売りになりますよね。ただ、底無しに売られるという事態にはならないかと思います。

ドル円は下げるとして、ユーロドルは上昇。つまり、何も対円だけドル売りになるわけではなく、他の通貨に対してもドルは売られるはず。そうなると各国の思惑が出てくるでしょう。

現在は通貨安戦争と言われるように各国は自国通貨が安いほうが都合が良いです。内需ではなく外需による景気回復、景気拡大を目指しているので。ですから、ドル安が進んだ場合に、他国、特にユーロ圏が手を打つ可能性があります。

欧州債務問題が最近の為替相場の最大のテーマとなっているユーロ圏ですが、圏内第1位の経済大国ドイツは輸出中心の産業なので、最近のユーロ安でむしろドイツ経済は好調です。とは言え、ユーロ圏全体は債務危機懸念の強まっている国が増え、ユーロ圏内第2位の経済国であるフランスまで格下げ懸念などユーロ圏は不穏な空気が漂っています。

そう考えると、ドイツにまで懸念が広がるような材料は、どうにかして阻止しようとするんじゃないかと妄想するわけです。

ここまでだらだらと書いてきましたが、そもそもアメリカ自身がデフォルト回避に動くと考えるのが一番自然。双子の赤字を抱えるアメリカは海外からの投資マネーで国内の経済活動をカバーしているのに、海外からの投資マネーが引き揚げていきそうなことはしないんじゃないかと思います。
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スペインなどユーロ圏諸国の国債利回りに注意

年末に100円の大台を割り込んだユーロ円。2012年に入ってからは反発を見せ、一時100円台を回復していましたが、ユーロの売り材料が解消されていないことを考えると、このまま反発が続くとは考えづらいです。

ユーロの売り材料とはもちろん「欧州債務問題」。年始の米市場休場の間に欧州債務問題に大きな動きがなかったことから株価反発、リスク回避の流れが緩和したことでユーロ円や他のクロス円も反発となっていました。ただ、解決に向けての進展があったわけではありません。

今はイタリア・スペインの債務危機懸念が高まっていることで、国債利回りが上昇しています。特にスペインは財政赤字が対GDP比で8%超となるとの見方を財務相が示しましたし、懸念が強まってくるかもしれません。

ユーロ諸国は今春までに大量の国債償還が控えています。国債の利回りが上昇することで、利息が増えるわけですから、債務危機懸念が謳われているイタリアやスペイン、さらに格下げ懸念が根強いフランスなんかはより厳しくなるという悪循環に。

当面はユーロを買う材料は見当たらないんじゃないかと思います。それよりもスペインなどの国債利回りに注意して、自国での財政再建が難しいと言われる7%を超えてくるようだと、さらにユーロ売りとなる可能性があるので、追いかけて売っていくのも面白いかもしれませんね。

FX業者はどうやって利益をあげてるのか

「FX業者はどうやって利益をあげてるの?」と疑問に思う人が少なくないようです。

確かに、取引手数料無料が標準化していますし、口座維持費や取引ツール利用料がかかるわけではありませんし、不思議に感じるかもしれませんね。

質問投稿サイトを見ると、この種の質問に「顧客と反対の取引をしているから、顧客が損すればFX業者の利益になる」といった回答をよく目にしますが、これは間違いですから。残念……。

FXは顧客とFX業者の相対取引。例えば、顧客が米ドル円を75円で1万ドル買うとします。そうすると、注文の相手はFX業者なのでFX業者が75円の売りポジションを1万ドル持つことに。上の回答だとここで終わり。だから、「顧客の損失=FX業者の利益」という図式が成り立つということのようです。

実際の取引の流れはまだ続きます。このままではFX業者に思いっきり為替変動リスクが生じます。そのため、ポジションを解消する注文をカバー先金融機関に出します。この例の場合、米ドル円1万ドルの買い注文ですね。そうすることで為替変動リスクを避けるのです。

FX業者はカバー先の為替レートにスプレッドとして上乗せして収益を得ます。上記の例だと顧客に買値75円を提示して、74.99円でカバーすれば1銭の利益。外税と内税の違いみたいなもので、見えない手数料です。加えて、顧客同士で売買を相殺できる取引についてはスプレッド丸ごと収益になります。FX業者が相対取引の相手方になる必要はなく、カバーする必要がありませんからね。

顧客の取引に対するカバー取引はしなくてはいけないことになっていたと思います。ですから、FX業者と顧客が利益相反の関係にはなりません。

「きれいごとだ。裏では何やってるかわからないよ」と思う人もいるでしょう。そういう人は取引所FXを使うか、そもそもFXをやらないほうが良いでしょう。

別に非難しているわけではありません。大切な資金で運用するわけですから、会社の信用リスクは重要な要素です。ですから、FX業界自体に不信感があるのなら、他の金融商品で運用したほうが良いと思います。

フォーランドオンラインとは

円キャリートレード全盛期にFXをしていた人は、フォーランドオンラインは高スワップ業者というイメージが強いはず。

現在もスワップポイントはFX業界トップクラスの高さです。ただ、米ドル円スプレッド0.6銭、ユーロドル0.9pipsと狭い原則固定スプレッドになっているので、高スワップ業者のイメージは薄らいでいます。

低スプレッドに加えて、新規・決済の複合注文をあらかじめ設定しておける「戦略記憶ボード」と取引に有用なツールを提供していますし、フォーランドオンラインはアクティブなトレードがしやすいFX業者と印象づけたいのかもしれません。

個人的な印象はあまり良くないFX業者です。2010年に100%金銭信託保全が義務化された時に、新規取引停止、保有ポジションの決済をお願いするという事態に。自己資金でカバー先へ保証金を差し入れができなかったのではないかと思います。

米ドル円とユーロドルのスプレッドは狭いですし、不利なスリッページが発生しないので、この2通貨ペアで取引しているのであれば使って良いと思いますが……。他の通貨ペアのスプレッドはパッとしないんですよね。

現状のスペックは悪くありません。スワップポイントは高いし、米ドル円のスプレッドも業界上位の狭さですし。ただ、個人的な印象はイマイチです。

ようやく来年からFXの税制が一本化

もう後2週間で2011年が終わります。今年のトレード成績はどうでしたか?

年の瀬のこの時期、「yahoo! 知恵袋」や「教えて!goo」といった質問投稿サイトでFXの税金に関する質問をよく目にします。年越せば、なんだかんだですぐに確定申告の時期になりますからね。

見てみると「利益が出て、できるだけ納税額を減らしたい」というものよりは「FXで大きな損失が出たから、そのぶんなんとか税金を減らせないか」とか「年間トータルでマイナスだけど、大きな含み損を抱えていて確定損益は利益が出てしまっている」というように、損失分で何か恩恵を受けられないかという内容の質問が多いですね。

しかしながら、店頭FXの場合は損失の繰越控除はできません。くりっく365など取引所FXでは3年間の繰越控除が可能ですが、店頭FXでの損失で控除を受けることは不可能です。

ただ、これは2011年までの話で、2012年度取引分からは店頭FX、取引所FXの税制が一本化されます。店頭FXの税制が取引所FXの税制と同じに。つまり、店頭FXでも「申告分離課税で税率は一律20%」「3年間の損失繰越控除」となるのです。

これで損失分で何か恩恵を受けられないか、ああでもない、こうでもないと考える必要はなくなりますね。3年間持ち越して、翌年以降の利益と相殺できるので。ただ、3年間利益を出せないと意味がありませんが。

この税制改正はだいぶメリットがあるんじゃないでしょうか。1年間でどうにかプラスにしなければいけないと無理にトレードしなくて良いですし、税制優遇されるからと取引コストの高い取引所FXを利用する必要もありませんし。

もっと早く一本化してくれても良かったですよね。遅すぎだろうというのが率直な感想。まぁ、利益を出せなければ税率は関係ないんですが……。